医療コラム
ほくろ除去の方法はどれが正解?切除・レーザーの違いと選び方を専門医が解説
2025/11/27

「ほくろ除去ってどんな方法があるの?」「切除とレーザーは何が違うの?」
ほくろを取りたいと思ったとき、まず迷うのが“自分に合う治療法の選び方”です。
ほくろは、大きさ・盛り上がり・深さ・色・位置によって適した治療が大きく変わります。
間違った方法を選ぶと、傷跡が目立ったり、再発したりするリスクもあります。
さらに、
・保険適用になるケース
・自費診療になるケース
・治療後の赤み・凹みなどの経過
といった不安も、多くの方が気にするポイントです。
この記事では、ほくろ除去を検討している方のために、主要な治療法の違い、選び方、傷跡の残りやすさ、保険適用の基準まで、専門的な視点でわかりやすく解説します。
「どの方法がベストか知りたい」「傷跡を最小にしたい」「保険か自費か迷っている」
という方は、このまま読み進めてみてください。
まず、ほくろはどう見極める?

ほくろ除去の方法を選ぶうえで最も重要なのは、治療そのものよりもまず「あなたのほくろがどんな状態なのか」を正しく理解することです。
ほくろは見た目が似ていても、その深さ・盛り上がり・色・位置・大きさなどが異なり、治療法が大きく変わります。
治療のミスマッチを防ぐために、最初に基本的な特徴を押さえておく必要があります。
そもそも「ほくろ」とは?
ほくろは医学的に「色素性母斑」と呼ばれ、メラニン色素をつくる母斑細胞が増えることで生じる良性の皮膚病変です。
多くは子どもの頃から20歳頃までに自然に現れ、加齢や刺激によって盛り上がりが出たり、色が濃くなったりすることもあります。
黒だけでなく茶色〜濃淡が混じるタイプもあり、形や大きさも個人差が大きいため、見た目だけで判断しにくい点が特徴です。
盛り上がりの有無で治療法は大きく変わる
ほくろ除去の方法を決める際、最初に確認されるのが「盛り上がっているかどうか」です。
盛り上がりのあるほくろは、皮膚の深い層に細胞が入り込んでいることが多く、レーザーでは根が残りやすい傾向があります。
こうした場合は、電気メスやラジオ波で少しずつ削り取る治療、または切除によって確実に取り除く方法が適しています。
逆に平坦なほくろは、浅い層にとどまっていることが多く、レーザーで綺麗に治るケースもあります。
このように立体感の有無はもっとも判断に直結する要素であり、治療法の選択に大きな影響を与えます。
ほくろの深さで変わる仕上がりと治療効果
ほくろは、皮膚の表面に近いところだけに見える場合もあれば、真皮層まで深く到達している場合もあります。
浅いほくろであればレーザーや高周波治療で治療が完結することがありますが、深いほくろにこれらの治療を行うと表面だけ薄くなり、のちに再発することがあります。
深さは肉眼では判断できず、医師の診察や触診によって見極める必要があります。
「小さい=浅い」というわけではなく、見た目だけでは判断できないため自己判断が危険な理由がここにあります。
悪性(メラノーマ)との見分けはできる?
多くのほくろは良性ですが、なかには悪性黒色腫(メラノーマ)が紛れている場合があります。特に、急に大きくなったり、色の濃淡がはっきりしなかったり、形がいびつな場合には注意が必要です。
医学的には「ABCDEルール」が使われますが、一般の人が正しく判断することは難しく、医師が診察して初めて判断できるケースがほとんどです。
悪性の可能性が少しでも疑われる場合は、レーザーではなく切除し、病理検査を行うことが推奨されます。
この場合は美容目的の除去ではなく医学的治療となり、保険適用の対象になります。
自己判断してはいけないほくろの特徴
見た目が変わるほくろは特に注意が必要です。痛みや出血を繰り返したり、衣類や髭剃りで傷つきやすいほくろは炎症を伴いやすく、医学的に除去を検討したほうが良い場合もあります。
また、色が急に変わったり、境界がにじんでくるものも専門医の診察が必要になります。
美容目的か医学的必要性かは、患者様自身では判断しにくいため、まず医師の診察を受けて現状を見極めることが最も重要です。
ほくろの除去方法は大きく3種類

ほくろ除去にはさまざまな方法がありますが、医療機関で行われる治療は大きく分けて「切除」「レーザー」「高周波(電気メス・ラジオ波)」の3種類です。
どの方法が適しているかは、ほくろの状態だけでなく、仕上がりの希望・痛みの感じ方・ダウンタイム・再発リスクなど、患者様それぞれの状況によって変わります。
ここでは3つの治療法の特徴を理解しながら、自分に最適な選択ができるように整理していきます。
①切除(メス・縫合)
切除は、皮膚をメスで切り取り、周りの皮膚を縫い合わせる治療法です。ほくろの根本(袋)までしっかり取り除けるため、再発しにくいという大きなメリットがあります。
特に盛り上がりが強いほくろや、深い層にまで細胞が入り込んでいるほくろ、また悪性の疑いがあるほくろでは第一に検討されるべき治療法です。
縫合するため細い線状の傷跡は残りますが、時間とともに白く馴染んでいき、数ヶ月〜半年程度で目立ちにくくなることがほとんどです。また、顔のほくろのように傷跡が気になる部位でも、丁寧に縫うことで自然な仕上がりが目指せます。
さらに、悪性の可能性を調べる病理検査を同時に行える点も特徴で、この場合は医療的な治療となり保険適用が可能です。
②レーザー(炭酸ガスレーザー)
健康保険を利用した場合、レーザー治療は、炭酸ガスレーザーの熱エネルギーを利用して、ほくろの表面を蒸散させていく方法です。皮膚へのダメージを最小限に抑えられ、治療中の出血もほとんどありません。小さくて平坦なほくろ、浅い層にあるほくろなどに向いており、施術時間が短く、ダウンタイムが比較的軽いのも特長です。
治療後は軽い赤みが続いたり、ピンク色の傷が数週間残ることがありますが、徐々に肌色になじんでいきます。ただし、深いほくろの場合は根が取り切れず、再発する可能性があります。
また、レーザーは美容目的の治療として扱われるため、基本的には保険適用外となり自費診療になります。
③高周波治療(電気メス・ラジオ波)
高周波治療は、電気メスやラジオ波を使ってほくろの盛り上がりを丁寧に削っていく方法です。特に立体的で高さのあるほくろに向いており、表面の形をなめらかに整えやすいという利点があります。施術時は局所麻酔を行うため痛みは少なく、出血も最小限に抑えられます。
治療後は浅い傷が残りますが、適切なケアを行うことで1〜2週間ほどでふさがり、その後の赤みは数ヶ月かけて自然と落ち着いていきます。レーザーと比較すると深さのコントロールがしやすく、盛り上がったほくろには特に相性の良い治療法です。
ただし、深い部分にまで細胞がある場合は完全に取り切れないこともあるため、診察で深さを確認したうえで治療法を選ぶ必要があります。
このように、ほくろの状態によって適する治療法がまったく異なります。次の章では、
「結局、自分にはどの治療法が向いているのか?」
という疑問にこたえるため、治療法の選び方をより具体的に解説していきます。
あなたに合うのはどの方法?治療法の選び方

ほくろ除去を検討する方が最も迷うのが、「いくつか方法があるなかで、どれを選べば後悔しないのか」という点です。
治療法には特徴があり、あなたのほくろの状態・希望する仕上がり・気になる症状によって、最適な選択は違ってきます。ここでは、医師が実際に治療法を決めるときに重視しているポイントに基づいて、治療の選び方をわかりやすく整理していきます。
盛り上がり・大きさから考える治療法の選択
まず判断の軸になるのが「盛り上がっているかどうか」、そして「ほくろの大きさ」です。
盛り上がりのあるほくろは、皮膚の深いところまで細胞が存在していることが多く、レーザーでは取り切れない場合があります。そのため、切除あるいは高周波を使って丁寧に削っていく治療が選ばれることがよくあります。
反対に、平坦なほくろやサイズの小さいものは浅い層に存在する可能性が高く、レーザー治療で十分に対応できるケースもあります。同じ“黒い点”に見えても深さが違うだけで治し方が大きく変わるため、まずはこの二つを見極めることが重要です。
部位によって変わる治療の向き・不向き
ほくろがどこにあるかも治療法を選ぶうえで大切なポイントです。
たとえば顔や首のように目立つ場所では、傷跡をできるだけ細く、自然に仕上げる必要があります。盛り上がりがある場合は切除が選ばれやすい一方で、目立ちにくい場所であれば、高周波で形を整えながら削る治療が適しているケースもあります。
逆に、髭剃りで毎回傷ついてしまう場所や、衣類とこすれやすい位置にあるほくろは炎症を起こしやすいため、再発を避ける目的で切除を選ぶこともあります。このように部位だけでも「傷跡を目立たせたくない」「炎症のリスクを避けたい」という二つの理由で治療法が変わることがあるのです。
傷跡を最小限にしたい人が選ぶべき治療とは?
傷跡をどう見せたいかも、治療法の選択に大きく影響します。
切除は確実性が高い一方で、細い線状の傷跡が残ります。ただし丁寧に縫合すれば、時間の経過とともに白く目立たなくなり、数ヶ月〜半年程度でかなり自然な状態になります。
レーザーや高周波治療では縫合の必要がなく、術後に薄い赤みや色素沈着が残ることはありますが、線状の傷跡は生じません。
ただし、深いほくろを無理にレーザーで治療すると、むしろ表面が深く凹んで見えたり、数ヶ月後に再発してしまう場合もあります。
“傷跡を最小限にしたい”という希望ほど実は、正しい治療選択が重要になる部分です。
再発リスクを避けたい場合の治療の考え方
ほくろは適切な方法で治療すれば基本的に再発しにくいものですが、浅い治療を行ったり、深さに合わない方法を選んでしまうと、再び同じ場所が盛り上がってくることがあります。
再発リスクをできるだけ避けたい人は、深めのほくろなら切除を、浅めならレーザーか高周波と、“深さに合わせた治療”を選ぶことが大切です。
診察では見た目だけでなく触診も行い、皮膚のどの層までほくろが入り込んでいるかを確認します。こうした医学的な見極めが治療結果を左右するため、自己判断よりも専門医の診断に基づいた選択が最も安心です。
当院での治療選択の基準
当院では、ほくろの状態を丁寧に診察したうえで、「傷跡」「再発リスク」「仕上がりの自然さ」「必要なダウンタイム」の4点を重視して治療法を決定しています。盛り上がりや深さ、色・境界の変化、摩擦の影響を受けやすい部位かどうかなどを総合的に判断し、最適な方法をご提案します。
さらに、悪性の疑いがあるほくろや、炎症・出血を繰り返すほくろについては、レーザーではなく切除と病理検査を推奨しています。美容目的か医学的必要性かを区別しながら、患者様にとって最も安心できる治療選択を行うことを大切にしています。
治療後の傷跡はどうなる?仕上がりを左右するポイント

ほくろ除去を検討している方にとって、治療法と同じくらい気になるのが「傷跡はどれくらい残るのか」という点です。
医療機関での治療は、安全性を確保しながらできるだけ自然な仕上がりを目指しますが、ほくろの深さ、治療法、部位、そして術後のケアによって傷跡の経過は大きく変わります。
ここでは、治療後の赤みや凹みがなぜ起こるのか、どのように治っていくのかをわかりやすく解説します。
切除後の傷跡の経過
切除治療では、ほくろを根元から取り除くために皮膚を縫合する必要があります。手術直後は細い線状の傷が赤く見えますが、これは生理的な反応で、数週間かけて徐々に薄くなっていきます。数ヶ月後には赤みが落ち着き、半年から1年ほど経つと、線が白く平らになり、化粧をすればほとんど分からない状態になることも珍しくありません。
切除の傷跡は「線」として残る反面、深いほくろや悪性の可能性をしっかり取り除けるため、再発リスクが低いという大きなメリットがあります。顔のような繊細な部位でも、縫合や傷跡ケアを適切に行うことで、時間とともにほとんど目立たない状態を目指せます。
レーザー治療後の赤みと色素沈着
レーザー治療では皮膚の表面を蒸散させるため、治療直後は小さな“浅い傷”が残ります。最初は薄い赤みが出ますが、通常は1〜2週間ほどで皮膚が閉じ、その後少しピンク色の跡が数週間残ります。肌のターンオーバーとともに、徐々に周囲の肌色になじんでいきます。
ただし、体質や部位によっては一時的に茶色っぽい色素沈着が出ることがあります。これは炎症後の反応で、数ヶ月かけてゆっくり消えていくのが一般的です。深いほくろの場合、表面だけが薄くなり、のちに再び盛り上がることがあるため、治療前の診断で深さを見極めることがとても重要になります。
高周波治療後の凹みと赤み
高周波治療は、盛り上がったほくろを細かく削って整えていく治療のため、治療後に浅い凹みのように見えることがあります。これは皮膚の深い層に向かって少しずつ再生が進むにつれ、徐々に皮膚が平らに近づいていく自然な経過です。
治療後は軽い赤みが出ますが、時間とともに落ち着き、3〜6ヶ月ほどで周囲の肌とほとんど区別がつかなくなることもあります。傷跡が心配な方であっても、丁寧に深さを調整しながら削ることで、盛り上がりを自然に整えることができる治療法です。
傷跡を最小限にするためのアフターケア
治療後の仕上がりは、治療法だけでなく“術後のケア”にも左右されます。
皮膚は傷がある状態では刺激に弱く、紫外線や摩擦によって赤みや色素沈着が強く出ることがあります。そのため、医師の指示に合わせて、保護テープを適切に貼ること、強い日差しを避けること、患部をこすらないことが非常に重要です。とくに顔のほくろを取った場合は、メイクや洗顔の方法も一定期間注意が必要です。
また、ほくろの深さや治療法により、回復のスピードには個人差があります。赤みが長く続く場合や、不安な症状が出た場合は無理に自己判断せず、再度診察を受けて状態を確認することが安心につながります。
追加治療が必要になるケースとは?
一度の治療で完全に取り切れない場合や、治療後に皮膚のへこみが気になる場合には、薄いレーザー治療や再調整を行うことがあります。
とくに深いほくろは、根が皮膚の深い層に存在するため、一度削っただけでは再び色が出てくることがあります。この場合も、適切なタイミングで追加治療を行えば、より自然な仕上がりに近づけることができます。
保険適用できる?美容目的との違いは?

ほくろ除去を考えるとき、多くの方が気になるのが「これは保険で取れるのか?」「自費になるのか?」という点です。
同じ“ほくろ除去”でも、目的や状態によって扱いが大きく変わります。見た目を整えるための美容治療として扱われることもあれば、医学的に必要な治療として保険適用されることもあります。
ここでは、その違いをわかりやすく整理していきます。
保険適用になるケースとは?
ほくろが医学的に問題のある状態にあると判断される場合、治療は美容ではなく“医療行為”として扱われ、保険適用の対象になります。
代表的なのは、悪性の可能性を否定できない場合や、物理的刺激によって炎症を繰り返すケースです。
たとえば、ほくろの色が急に変わったり、境界がぼやけてきたり、短期間で大きくなるなど、メラノーマの可能性が少しでも疑われる場合には、切除して病理検査を行う必要があります。また、髭剃りのたびに切れてしまうほくろや、衣類との摩擦で出血や炎症を起こしてしまうほくろも、“日常生活に支障が出ている”と判断され、保険適用されることがあります。
こうしたケースでは、治療法として切除が選ばれ、医師の判断で病理検査が行われることも珍しくありません。安全性と確実性を重視した治療が必要になるため、レーザーではなく切除による治療が推奨されます。
美容目的の場合は自費診療になる
一方で、ほくろが良性で、痛みや出血などの問題がなく、単に“目立つから取りたい”という美容的な理由の場合は保険適用外となり、自費診療になります。
特に顔のほくろは見た目の印象に影響しやすく、美容目的で除去されることが多い部位ですが、この場合はレーザーや高周波治療が選ばれることもあります。
美容目的の治療では、より仕上がりの美しさが求められるため、「傷跡がどう残るか」「どの治療が最適か」という視点で治療法を選びます。自費診療は保険診療よりも自由度が高く、自分の理想に合わせて治療法を選ぼうとする方には向いている領域です。
保険適用と自費診療では費用や治療内容がどう変わる?
保険診療では、切除や病理検査など医学的に必要な行為に対して費用が算定され、自己負担は3割になります。診察料、手術料、病理検査料が組み合わさるため、ほくろの大きさや部位によって総額は変動しますが、多くの場合は予想以上に手頃な費用で治療が受けられます。
一方、自費診療では同じ部位でもクリニックごとに料金設定が異なります。レーザー治療はほくろの直径によって価格が変わることが多く、複数個同時に除去すると割引があるクリニックもあります。また、仕上がりの美しさを重視したい方は、費用よりも希望の結果を優先するケースも多いです。
どちらが良いかは目的によって変わりますが、医学的に必要な治療は保険適用で、見た目の改善が主な目的であれば自費診療と考えておくとわかりやすいでしょう。
施術の流れ

ほくろ除去を考えていても、「どんな手順で進むのか」「当日は何をするのか」が分からないと不安に感じる方は多いものです。
治療がどのような流れで行われるのかを知っておくことで、当日の緊張や不安をぐっと減らすことができます。ここでは、初めて治療を受ける方でもイメージしやすいよう、診察から施術後のケアまでの一連の流れを紹介します。
①カウンセリング・診察
最初に行うのは、医師による診察です。ほくろの大きさ、色、盛り上がり、境界のはっきりさ、深さ、炎症の有無などを慎重に確認し、医学的に問題があるかどうかを判断します。
平坦に見えても深いタイプであったり、逆に盛り上がっていても浅い層にとどまっている場合など、肉眼では分かりにくい点も多いため、触診を含めて総合的に診断します。
ここで、どの治療法が最適か、傷跡はどれくらい残るか、保険適用の可能性はあるかなど、患者様が気になる点についても丁寧に説明が行われます。治療のメリットだけでなく、再発の可能性や治療後の注意点なども踏まえて、納得したうえで治療を進めることができます。
②治療法の選択
診察の結果を踏まえて、あなたに最も適した治療法を決定します。
盛り上がっているほくろなら高周波や切除が選ばれ、浅いほくろならレーザー治療が適しているなど、状態に合わせて治療の方向性が固まります。
この段階で、治療にかかる費用や当日の流れ、ダウンタイムの長さなどについても具体的にイメージできるようになります。施術前に不安が残っている場合は、遠慮なく質問することが大切です。治療法の選択そのものが治療結果に大きく影響するため、納得したうえで進めることが大切です。
③施術当日の流れ
治療法によって詳細は異なりますが、基本的な流れは大きく変わりません。施術前に局所麻酔を行い、痛みを最小限に抑えた状態で治療が開始されます。
レーザー治療では、浅い傷をつくりながらほくろを蒸散させていきます。高周波治療は、ほくろの形に合わせて丁寧に表面を削り、盛り上がりを整えていく治療です。切除が必要な場合は、ほくろの周囲をくり抜いて縫合し、傷がしっかり閉じるよう整えます。
施術は数分〜数十分程度で終わることが多く、ほとんどの患者様は日帰りで治療を受けられます。治療後はガーゼや保護テープで患部を保護し、自宅でのケア方法について説明を受けます。
④術後ケアと経過観察
治療後の経過は、選んだ治療法やほくろの深さによって異なりますが、どの治療でも共通して大切なのが“患部を刺激から守ること”です。
紫外線や摩擦は赤み・色素沈着の原因になるため、保護テープを適切に貼ることや、洗顔・メイク・入浴の方法に注意が必要です。
切除の場合は数日後に傷の確認を行い、1〜2週間後に抜糸を行います。レーザーや高周波治療は抜糸が不要で、傷がふさがるまで数日〜1週間ほど保護を続け、その後の赤みは少しずつ自然に消えていきます。
気になる症状が続く場合や、赤み・盛り上がり・凹みが長く続く場合は、医師に相談することで適切なケアや追加治療の提案を受けることができます。
治療後の経過をしっかりフォローすることで、より自然で満足度の高い仕上がりを目指すことができます。
よくある質問

ほくろ除去について調べると、本当に多くの情報が出てくるため、どれが正しいのか迷ってしまう方も多いはずです。
ここでは、実際に患者様から寄せられる質問の中でも特に多い内容をまとめ、治療前の不安をできるだけ解消できるように解説していきます。
痛みはどれくらいありますか?
治療直前に局所麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。
レーザーや高周波の場合は、処置中に軽い熱感を感じることがありますが、我慢できないような痛みではなく、短時間で終了します。
切除の場合も、麻酔がしっかり効いていれば痛みはなく、治療後に軽い違和感や引きつれ感が出る程度です。麻酔が切れたあとに多少の痛みを感じる人もいますが、通常は市販の鎮痛薬で十分に対応できます。
治療後はどれくらいで目立たなくなりますか?
治療方法やほくろの深さによって異なりますが、一般的には数週間〜数ヶ月かけて徐々に馴染んでいきます。レーザーや高周波治療の場合、1〜2週間で皮膚が閉じ、その後の赤みは3〜6ヶ月ほどで薄くなっていきます。
切除の場合は最初に細い線状の傷が見えますが、時間が経つにつれて白く平らになり、1年ほどかけて目立ちにくい状態に落ち着きます。正しいケアを行えば、ほとんどのケースで自然な仕上がりを目指せます。
仕事や学校への復帰はいつからできますか?
基本的に、ほくろ除去は日帰りで受けられる治療であり、当日から通常の生活に戻れることがほとんどです。
ただし、大切なのは患部を守ること。レーザーや高周波では保護テープを貼る期間が必要になり、顔の場合はテープが見えるため気になる方もいます。
切除の場合は抜糸まで1〜2週間ほどかかり、その間は激しい運動や強い刺激は避ける必要があります。
仕事柄、見た目が気になる・汗をかく機会が多いなど、生活スタイルによっては治療のタイミングを調整すると安心です。
メイクや洗顔はいつからできますか?
レーザー・高周波の場合、メイクは早くても翌日以降、皮膚がふさがるまでは患部を避けて行う必要があります。治療法や部位によっては数日間メイクができないこともあります。
切除の場合は縫合部分を守るため、抜糸まではメイクを控えるのが一般的です。洗顔は患部をこすらなければ当日から可能ですが、ゴシゴシ洗うのはNGです。医師から指示された保護方法に従いながら、優しくケアすることが大切です。
複数のほくろを同時に取ることはできますか?
問題ありません。レーザー治療や高周波治療では、複数のほくろを同じ日に処置するケースも多く、費用面で割引があるクリニックもあります。
ただし切除を複数箇所同時に行う場合は、縫合の負担やダウンタイムの長さを考慮する必要があります。複数のほくろが気になる場合は、診察時に優先順位を決めて治療方針を立てるのがおすすめです。
自分で除去するのは危険ですか?
市販のクリームや自分で焼く方法、針やカミソリを使う方法など、ネット上にはさまざまな“セルフ除去”が紹介されています。しかし、これらは医学的に非常に危険です。
皮膚を深く傷つけてしまったり、感染を起こしたり、跡が強く残ってしまうケースが多く、なにより悪性の可能性を見逃すリスクがあります。
専門的な知識なしにほくろを自己判断で除去するのは絶対に避けるべきです。
安全に、確実に、そしてできるだけきれいに治すためには、医療機関での診察と治療が必要です。
再発することはありますか?
治療法が適切であれば再発は少ないですが、浅い治療を行った場合や深いほくろをレーザーで処置した場合には、時間が経って再び色が戻ることがあります。
また、ホルモンバランスの変化や摩擦などの刺激によって、別の場所に新しいほくろができることもあります。
再発リスクを下げるためには、治療前の診察でほくろの深さを正確に見極めることが重要です。必要に応じて切除や追加治療を行うことで、仕上がりをきれいに保つことができます。
まとめ
ほくろ除去には、レーザー・高周波・切除といった複数の治療法があり、どれが最適かは、ほくろの大きさ・盛り上がり・深さ・部位・医学的な必要性など、多くの要素によって変わります。
表面上は同じように見えても、適切な治療法がまったく異なる場合があるため、まずは医師の診察で“ほくろの状態を正確に見極めること”が最も重要です。
盛り上がりが強いほくろは高周波や切除が適していたり、平坦で浅いほくろはレーザーで綺麗に治せたりと、治療法ごとに得意分野があります。傷跡の残り方も治療法によって異なるため、仕上がりを重視する方はこの違いを理解したうえで治療を選ぶ必要があります。
また、ほくろが良性か悪性かによって、治療の扱い(保険適用か自費診療か)も大きく変わります。自己判断で美容目的と決めつけてしまうと、必要な検査を見落としたり、逆に自費で済む治療を不安に感じたりすることがあります。判断に迷う場合は、必ず医師の診察を受けることが安心への近道です。
どの治療法を選ぶにしても、もっとも大切なのは自分のほくろに合った方法で、無理なく、確実に治すこと。正しい診断と丁寧な治療を行えば、傷跡を最小限にしながら自然な仕上がりを目指すことができます。
ほくろ除去を考え始めた段階でも、治療方法に迷っている段階でも、まずは一度相談することで、自分に合う治療が見えてきます。
将来の後悔を避けるためにも、小さな不安や疑問でも遠慮なく相談してみてください。
