赤いほくろ(老人性血管腫)とは?原因・取り方・Vビーム治療を皮膚科専門医が解説
2026/10/05

「体に赤いほくろのようなものが増えてきた」「触ると少し盛り上がっていて気になる」「これって病気なのだろうか」。赤い小さなできものに気づき、不安に感じて調べている方も多いのではないでしょうか。
赤いほくろのように見えるできものの多くは、「老人性血管腫」と呼ばれる良性の皮膚のできものです。名前に「老人性」とついていますが、20〜30代から見られることもあり、年齢とともに数が増えていく傾向があります。
この記事では、辻堂駅前のいわもと皮フ科クリニックが、老人性血管腫の特徴や原因、注意が必要なケース、VビームIIによる治療について解説します。
【目次】
赤いほくろの正体は「老人性血管腫」であることが多い
老人性血管腫の特徴
老人性血管腫は、皮膚の浅い部分で毛細血管が増えてできる、良性のできものです。海外では、さくらんぼのような色をしていることから「チェリー血管腫」とも呼ばれます。
・大きさは1〜数ミリ程度のものが多い
・色は鮮やかな赤色から暗い赤紫色
・平らなものから、ドーム状に少し盛り上がったものまである
・胸やお腹、背中、腕などの体幹部にできやすく、顔や首にできることもある
・痛みやかゆみなどの症状は通常ない
普通のほくろとの違い
一般的なほくろ(色素性母斑)は、メラニン色素をつくる細胞が集まってできるため、茶色から黒色に見えます。一方、老人性血管腫は血管が集まってできているため、赤く見えるのが特徴です。
できる仕組みが異なるため、治療の方法も異なります。赤いできものが老人性血管腫なのか、別のできものなのかは、見た目だけでは判断が難しいこともあります。
老人性血管腫の原因

老人性血管腫ができる原因は、はっきりとは分かっていません。加齢による皮膚の変化のほか、体質や遺伝的な要因、紫外線などが関係していると考えられています。
年齢とともに数が増えていくことが多く、30代以降に目立ち始める方が多い傾向があります。人にうつるものではなく、生活習慣が悪いからできるというものでもありません。
赤いほくろは放っておいても大丈夫?
基本的には良性のできもの
老人性血管腫は良性のできもので、がんに変化することはないとされています。健康上の問題がなければ、必ずしも治療が必要なものではありません。
ただし、顔や首など目立つ場所にあって見た目が気になる場合や、衣類やアクセサリーにこすれて出血しやすい場合などは、治療で取り除くことができます。
こんなときは皮膚科を受診してください

次のような場合は、老人性血管腫以外のできものの可能性もあるため、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
・短期間で急に大きくなってきた
・少しの刺激で出血する、出血を繰り返す
・形がいびつ、色がまだらになってきた
・赤い点が短期間で急にたくさん増えた
・かゆみや痛みを伴う
赤いほくろに似ているできもの
赤く見えるできものには、老人性血管腫のほかにも次のようなものがあります。
くも状血管腫
中心の赤い点から、細い血管がくもの足のように放射状に広がって見えるものです。顔や首、胸などにできやすく、妊娠中や肝臓の病気に伴って現れることもあります。
化膿性肉芽腫(血管拡張性肉芽腫)
赤く盛り上がったできもので、数週間ほどで急に大きくなることがあります。表面が傷つきやすく、少しの刺激で出血しやすいのが特徴です。小さなけがの後にできることもあります。
ほくろや皮膚がん
まれに、赤みを帯びたほくろや皮膚がんが、赤いできもののように見えることがあります。当院では、ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)を用いてできものを拡大して観察し、どのようなできものかを確認します。
ほくろとがんの見分け方については、ほくろとがんに関するコラムもあわせてご覧ください。
赤いほくろ(老人性血管腫)の取り方
Vビーム(色素レーザー)による治療
老人性血管腫の治療には、Vビームと呼ばれる色素レーザーが用いられます。Vビームは、血液中のヘモグロビンに反応する光を照射し、増えた血管に作用させることで、赤みを目立ちにくくしていく治療です。
メスで切らずに治療できるため、傷あとが残りにくい方法として選ばれています。小さく平らなものであれば、1回の照射で薄くなることもあります。大きさや盛り上がりによっては、複数回の照射が必要になる場合があります。
なお、盛り上がりが大きいものなどは、切除など別の方法をご提案する場合があります。
自分で取るのは避けてください
老人性血管腫は血管が集まってできているため、爪でひっかいたり、針やハサミで取ろうとしたりすると、出血が止まりにくくなることがあります。傷口から細菌が入って化膿したり、傷あとが残ったりする原因にもなります。
市販のほくろ除去クリームなども、皮膚を傷める原因となるため使用は避けてください。気になる場合は、皮膚科にご相談ください。
当院のVビームIIによる老人性血管腫の治療
いわもと皮フ科クリニックでは、2026年9月より色素レーザー「VビームII」による治療を行っています。VビームIIには照射と同時に皮膚を冷やす冷却装置が備わっており、皮膚への負担に配慮しながら治療を行います。
治療の前には、皮膚科専門医がダーモスコピーなどでできものの状態を確認し、老人性血管腫であるかを診察したうえで、治療方法をご提案します。
治療の流れ
1.診察:できものの状態を確認し、治療方法や回数の目安、副作用についてご説明します
2.照射:冷却しながらVビームIIを照射します。照射する数によって異なりますが、数分程度で終わることが多いです
3.アフターケア:照射後は紫外線対策を行い、照射部位を強くこすらないようにしてください
料金
| メニュー | 料金(税込) |
|---|---|
| 老人性血管腫(5カ所まで)1回 | 13,200円 |
自費診療となります。施術を受けられた場合、診察料はかかりません。カウンセリングのみの場合は、必要に応じて診察料をいただくことがあります。そのほかの料金につきましては、料金表をご覧ください。
※初診・再診ともにWeb予約が可能です
Vビームの副作用・リスク

Vビームによる治療では、次のような反応が生じることがあります。
・照射直後の赤み、ほてり、軽い腫れ
・紫斑(青紫色の内出血のような変化):1〜2週間ほどで薄くなることが多い
・かさぶた、一時的な色素沈着
・まれに水疱、色素脱失(皮膚の色が抜ける)、傷あと
日焼けをしている状態では照射できない場合があります。照射後に強い痛みや水疱などがみられた場合や、症状が長引く場合は、当院までご相談ください。
よくあるご質問
Q. 治療は何回必要ですか?
A. 小さく平らなものであれば1回で薄くなることもありますが、大きさや盛り上がりによっては複数回の照射が必要になります。診察時に目安をお伝えいたします。
Q. 治療は痛いですか?
A. 輪ゴムで弾かれたような痛みを感じることがあります。VビームIIは照射と同時に皮膚を冷やす仕組みを備えているため、痛みは軽減されます。
Q. 保険は使えますか?
A. 老人性血管腫に対するVビームによる治療は、自費診療となります。単純性血管腫や毛細血管拡張症など、保険診療の対象となる疾患もありますので、まずは診察で確認させてください。
Q. 取った後にまたできることはありますか?
A. 治療した部分が再発することは多くありませんが、老人性血管腫は年齢とともに新しくできやすいため、別の場所に新たに出てくることがあります。
Q. 顔にある赤いほくろも治療できますか?
A. 顔や首にできたものも治療が可能です。照射後に紫斑が出た場合、目立たなくなるまで1〜2週間ほどかかることがありますので、ご予定に合わせてご相談ください。
まとめ
赤いほくろのように見えるできものの多くは、老人性血管腫と呼ばれる良性のできものです。年齢とともに増えやすく、基本的には治療の必要はありませんが、見た目が気になる場合や出血しやすい場合は、Vビームによる治療で取り除くことができます。
一方で、急に大きくなる、出血を繰り返すといった場合は、別のできものの可能性もあります。自己判断せず、皮膚科で診察を受けることが大切です。
いわもと皮フ科クリニックはJR辻堂駅西口から徒歩1分です。赤いほくろが気になる方は、お気軽にご相談ください。
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