医療コラム
粉瘤手術の費用を徹底解説|保険適用・部位別の料金目安
2025/11/27

粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋ができて角質や皮脂が溜まってできる良性のしこりです。
背中・首・顔など、体のどこにでも発生する一般的な疾患ですが、
炎症を起こすと強い痛みを伴うこともあり、治療を検討される方が多くいらっしゃいます。
粉瘤の手術費用は、「保険適用かどうか」「部位が露出部か非露出部か」「粉瘤の大きさ」「炎症の有無」「治療方法」 などによって大きく変わります。
また、手術にかかる費用だけでなく、診察料や病理検査料、通院回数なども費用を左右する重要なポイントです。
本記事では、粉瘤の基礎知識から、手術の費用相場、保険適用のルール、手術の流れ、術後の費用、再発のリスクまで、初めての方でもわかりやすく解説します。
「粉瘤かもしれない」「手術する場合の費用が知りたい」「炎症が強くなってきて心配」など、治療を検討している方に必要な情報を一つずつ整理してお伝えしていきます。
粉瘤とは?まず知っておきたい基礎知識

粉瘤の症状と特徴
粉瘤とは、皮膚の下に袋ができて中に垢(角質)がたまって大きくなることで生じる良性の腫瘍です。
背中・首・顔・耳のうしろ・胸・腹部など体のあらゆる部位にできる可能性があり、外見上は皮膚の下に丸いしこりとして触れることが多くあります。
自然に消えることはほとんどなく、少しずつ大きくなるのが特徴です。
粉瘤の原因と炎症が起きる仕組み
粉瘤の原因はさまざまですが、毛穴の詰まりや皮膚の小さな傷、ニキビ跡などがきっかけとなって袋状の構造が形成されるとされています。
垢(角質)が溜まって膨らんでいくため、自然に治ることはなく、徐々に大きくなります。
袋の中に細菌が侵入した場合、炎症が発生し、赤く腫れて強い痛みを伴うようになります。
この炎症が進行すると日常生活に支障が出るほど痛みが強くなることがあり、適切な診察を受けることが重要です。
粉瘤は自然治癒しない理由と放置するリスク
粉瘤は袋(嚢腫)が皮下に残る限り自然に消えることはありません。
中の垢だけ出しても袋は残るため、再び角質や皮脂が溜まり、同じ場所で繰り返し膨らむことがあります。
放置することで炎症を繰り返すリスクが高まり、そのたびに痛みや腫れが強くなります。
炎症を起こすと周囲の皮膚がダメージを受け、手術後の傷跡が目立ちやすくなる可能性もあります。
破裂した場合には、膿が広がって治りにくくなるため、早い段階で治療を検討することが望ましいです。
粉瘤手術は保険適用?

粉瘤の治療や手術は、医療保険の適用対象となるケースがほとんどです。
診察・手術・病理検査といった医療行為は、健康保険の範囲内で行われるため、自己負担は「3割負担」「1割負担」など各個人の保険区分によって決まります。
ここでは、「保険がどこまで使えるのか」「具体的にどの工程が保険適用になるのか」を
初めての方でも分かりやすく整理して解説します。
粉瘤治療が保険適用になる条件

粉瘤は、見た目の問題だけでなく、炎症による痛み・感染・破裂などの医学的リスクを伴うことがあるため、一般的に“治療の必要がある疾患”として扱われます。
そのため、
- 診察
- 手術(切除法など)
- 局所麻酔
- 病理検査
これらは原則として保険適用の対象です。
美容目的ではなく、医学的に必要な治療であるという判断が前提となりますが、粉瘤の場合はほとんどのケースで保険が適用されます。
3割負担・1割負担の仕組みと自己負担額の考え方
健康保険を利用した場合、
粉瘤手術にかかる費用の自己負担額は
- 3割負担(一般的な方)
- 1割負担(高齢者など)
といった区分で決まります。
例えば、手術費用が10,000円だった場合、3割負担の人なら3,000円の自己負担となります。
ただし、粉瘤の手術費用は
- 発生部位(露出部か非露出部か)
- 大きさ
- 炎症の有無
- 麻酔の量
- 病理検査の有無
などによって変動します。
そのため「粉瘤なら全部〇〇円」というように一律料金ではなく、状態に合わせて保険点数が変わる仕組みになっています。
初診料・手術・病理検査はどこまで保険適用される?
粉瘤治療で必要となる主な医療行為は、すべて保険適用の枠組みに含まれます。
●初診・再診
- 医師の診察料
- 症状の確認
- 粉瘤かどうかの判断
●手術
- 手技料
- 麻酔
- 消毒・処置
●病理検査
粉瘤は良性腫瘍とはいえ、確定診断を行うために病理検査を実施する場合があります。
病理検査にも保険が適用されます。
●処方薬
- 炎症が強い場合の抗生剤
- 術後の軟膏
なども保険適用になる場合があります。
粉瘤手術の費用相場

粉瘤手術の費用は「粉瘤のある部位」「粉瘤の大きさ」「炎症の有無」「処置方法」 によって変動します。
特に健康保険の診療点数では、「露出部か、非露出部か」 によって料金が大きく分かれるため、同じ粉瘤でも部位によって費用が変わる点を押さえておくことが重要です。
ここでは、粉瘤手術の一般的な費用の目安と、費用が変わる具体的な要因について詳しく説明します。
露出部(顔・首・肘から指先・膝から足先)の費用目安
顔や首、腕や脚などの「露出部」にある粉瘤は、見た目の影響が大きく、処置後の傷跡にも配慮が必要となるため、非露出部に比べて保険診療の費用が高く設定されています。
露出部にできた粉瘤の手術費用の目安は、3割負担で9,000円〜15,000円前後が一般的です。
当院では、露出部 2cm 以下の粉瘤を主に対応しており、
初診料などを含めて自己負担は約9,000円となります。
※粉瘤が 2cm を超える場合は、状態によって他院をご紹介する可能性が高くなります。
非露出部(胸・背中・腹部・お尻など)の費用目安
胸、背中、腹部、お尻などの「非露出部」にある粉瘤は、露出部に比べると比較的低い保険点数で手術が行われます。
非露出部の粉瘤手術の目安は、3割負担で8,000円〜10,000円前後が一般的です。
比較的治療計画が立てやすく、多くのクリニックで日帰り手術が可能です。
当院では、非露出部 3cm 以下の粉瘤を主に対応しており、初診料などを含めて自己負担は約8,000円です。
※3cm を超える場合は、状態に応じて紹介させていただく可能性があります。
炎症性粉瘤の場合の追加費用(切開排膿)
炎症を起こして赤く腫れ、膿が溜まっている「炎症性粉瘤」の場合は、一般的な粉瘤手術とは別に、
- 切開排膿(膿を出す処置)
- 抗生剤の処方
- 消毒・再診料
などが必要になることがあります。
この場合、追加で1,000円〜3,000円前後(3割負担)がかかることが多くなります。
炎症がおさまってから袋ごと取る二段階の治療が必要になることもあり、総額が大きくなる傾向があります。
複数個ある場合の費用はどうなる?
粉瘤が複数ある場合、基本的には“1つにつき1つの手術料”が算定されます。
そのため、粉瘤が2つ・3つとあると、費用はその数だけ増えていきます。
ただし、部位や大きさ、処置の内容によって算定方法が異なる場合もあるため、実際の費用は診察時に医師が状態を確認して判断します。
術式による費用と特徴|当院で対応している切開法について

粉瘤の手術には複数の方法がありますが、
当院では安全性と確実性を重視し、「切開法(切除縫縮術)」のみを採用しています。
切開法は、粉瘤の上の皮膚を切開し、
中の垢(角質)だけでなく、袋(嚢腫)ごと丁寧に取り除く方法です。
袋を目で確認しながら除去できるため、再発リスクを抑えやすいという特徴があります。
切開法が向いているケース
切開法は、以下のような粉瘤に向いている治療方法です。
- 2cm 以上、または深い位置にある粉瘤
- 袋がしっかり残っており、再発を防ぎたいケース
- 炎症を繰り返している粉瘤
- 露出部で傷跡をできるだけ整えて治したい場合
切開法の費用相場
切開法の手術費用は、粉瘤の大きさ・場所によって異なりますが、
3割負担で8,000円〜15,000円前後が一般的です。
露出部の場合はもう少し費用が高くなることがあります。
当院では下記の値段で
- 露出部(顔・首・腕・脚)……約 9,000円(初診料込み)
- 非露出部(胸・背中・腹部・お尻)……約 8,000円(初診料込み)
※粉瘤の大きさや深さ、炎症の程度によっては紹介となる場合があります。
粉瘤手術の流れ|受診から手術当日・術後まで

粉瘤の治療は、多くの場合日帰りで行える外科的処置です。
とはいえ、「どんな流れで手術が進むのか」「痛みはあるのか」など、初めての方にとって不安が大きい部分でもあります。
ここでは、初診から手術、術後のケアまで、一般的な粉瘤手術の流れを順番にわかりやすく説明します。
診察|粉瘤かどうかを判断する重要なステップ
まず医師が粉瘤であるかを診察し、大きさ・部位・炎症の有無を確認します。
触診や視診を中心に状態を判断し、必要に応じて炎症を抑える薬の処方や、手術日程の調整が行われます。
炎症が強い場合、いきなり袋を取る手術ではなく、まず膿を出す「切開排膿」を優先する場合もあります。
手術日の決定|炎症の有無により日程が変わることも
粉瘤が炎症を起こしていない場合は、診察のうえで手術日を決める流れになります。
炎症が強い時は、炎症が落ち着くまで薬や排膿処置を行い、手術は後日に設定されることがあります。
安全で正確に袋ごと取り除くためには、炎症を抑えてからの手術が望ましいためです。
手術当日の流れ|処置は5分〜30分程度が一般的
手術当日は、診察室もしくは処置室で局所麻酔を行ってから手術を始めます。
●手術の流れ(一般例)
1.手術部位を消毒
2.局所麻酔を注射
3.粉瘤の袋(嚢腫)を取り除く
4.必要に応じて縫合
5.ガーゼ保護・圧迫固定
処置時間は5分〜30分程度が一般的で、粉瘤の大きさや深さ、炎症の程度によって前後します。
麻酔が効いているため、手術中の痛みはほとんどの場合、最小限に抑えられます。
術後の説明と処方|痛みや出血への注意点
手術が終わると、当日の過ごし方、気をつけるべき点、入浴のタイミングなど術後のケア方法の説明があります。
炎症がある場合は抗生剤や痛み止めが処方され、必要に応じて翌日以降に消毒や経過観察の来院があります。
縫合がある場合は、後日抜糸が必要です。
手術後にかかる費用と再発リスクについて
粉瘤手術は日帰りで行えることが多く、術後も比較的短期間で日常生活に戻れる治療です。
ただし、手術後にも再診や処方薬が必要になることがあり、状態によっては追加費用が発生するケースがあります。
また、粉瘤は袋(嚢腫)を取り切ることで再発を防ぐことができますが、炎症の状態や皮膚の特徴によっては再度同じ部位にできる可能性もゼロではありません。
ここでは、術後にかかる費用の目安と、再発リスクについて知っておくべきポイントを整理します。
術後に必要な処置・薬代の費用目安
手術後は、傷の状態に応じて再診や薬の処方が必要になる場合があります。
●再診料・消毒
手術後の傷のチェックやガーゼ交換、必要に応じて消毒を行います。
3割負担で数百円〜1,000円程度が一般的です。
●抗生剤・痛み止め
炎症があった場合や、術後に感染を防ぐ目的で薬が処方されることがあります。
処方薬の費用は数百円〜1,000円前後が目安です。
●抜糸
縫合した場合は、手術から7〜10日ほどで抜糸を行います。
抜糸の費用も保険適用のため数百円程度が一般的です。
症状や処置内容によって多少変動はありますが、手術後にかかる費用は大きくなることは少なく、主に再診料と薬代が中心となります。
傷跡が残る場合とケアのポイント
粉瘤手術は、袋を確実に取り除く必要があるため、術式によっては傷跡が残る可能性があります。
特に「切開法」の場合は縫合が必要となるため、直後は線状の傷が見えますが、時間の経過とともに少しずつ目立ちにくくなっていきます。
傷跡をできるだけきれいに保つためには、
- 医師の指示に従って清潔を保つ
- 日焼けを避ける(色素沈着を防ぐため)
- 必要に応じて保湿ケアを行う
といった日常的なケアが大切です。
炎症が強かった場合や、粉瘤が大きかった場合は、傷跡が残りやすい傾向がありますが、経過とともに落ち着いていくケースがほとんどです。
粉瘤は再発する?再発しやすいケースとは
粉瘤の再発は、袋(嚢腫)が完全に取り除かれたかどうかによって大きく左右されます。手術で袋をしっかり取り切ることで再発のリスクは抑えられますが、以下のようなケースでは再発する可能性があります。
- 炎症が強い状態で袋が破れてしまっている
- 皮膚が硬くなっていて取り切れなかった
- 別の場所に新たな粉瘤ができた
- 皮脂や角質が詰まりやすい体質
特に炎症性粉瘤の場合、袋が破れていることが多く、再発リスクが上がる傾向があります。
再発を防ぐためには、炎症が強い時に無理に手術をしないことや、早めに受診して適切なタイミングで治療をすることが重要です。
民間医療保険の手術給付金は受け取れる?

粉瘤手術は健康保険の適用対象ですが、加入している民間の医療保険によっては、「手術給付金」や「入院しない手術でも受け取れる給付金」の対象になる場合があります。
ただし、給付金の対象になるかどうかは、契約している保険商品・保険会社の基準によって異なるため、必ず事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、粉瘤手術がどのようなケースで給付対象になり得るのか、一般的な判断基準をわかりやすく整理します。
粉瘤手術が給付金の対象になることが多い理由
粉瘤の治療は“治療目的の手術”であり、医師が必要と判断して行う医療行為です。
そのため、民間の医療保険でも、
- 切除術(切開法)
- 腫瘍摘出術(嚢腫摘出術)
といった扱いとなり、多くの保険会社で手術給付金の対象になるケースがあります。
ただし、くり抜き法(へそ抜き法)は保険会社によって「手術と認められない」ケースもあるため、術式を事前に確認しておくと安心です。
給付金の支給条件|保険会社ごとに異なるポイント
一般的に、給付金が支払われる条件としては以下が必要です。
- 医師が治療として行った手術であること
- 健康保険の点数表に該当する手術であること
- 契約中の医療保険が“日帰り手術”も対象としていること
粉瘤は保険診療として行われるため、給付金の対象になることが多いですが、契約内容や保険の種類によって判断が変わります。
特に、入院給付金とは別枠の「外来手術給付金」「日帰り手術特約」 を契約しているかが重要です。
給付金の申請方法|必要な書類と確認すべき点
粉瘤手術で給付金を申請する場合は、以下の書類が必要になることが一般的です。
- 診療明細書
- 領収書(手術内容が記載されたもの)
- 医師の診断書(必要に応じて)
手術内容が明確にわかる書類が必要となるため、会計時に「手術名が明記された領収書」を受け取るようにするとスムーズです。
保険会社によっては、Web申請やスマホアプリで完結できる場合もあります。
給付金が対象外になることがあるケース
粉瘤手術でも、以下のような場合は給付対象外となる可能性があります。
- 契約している医療保険が“手術給付金”に対応していない
- 美容目的とみなされるケース(粉瘤ではほぼ該当しない)
- 必要書類が不足している場合
特に「術式による判断」は保険会社ごとに差があります。事前に保険会社へ問い合わせるか、手術前に医師へ「術式名」を確認しておくと安心です。
粉瘤手術はどこで受けるべき?皮膚科・形成外科の選び方

粉瘤は身近な皮膚疾患ですが、炎症を繰り返したり、手術後に再発するケースもあるため、適切な診療科・経験のあるクリニックで治療することが大切です。
当院でも、粉瘤の診察から治療、手術後のフォローまで対応しており、地域の方からご相談をいただくことが多い症状のひとつです。
ここでは、粉瘤治療を受ける際に知っておきたい“クリニック選びのポイント”をまとめています。
皮膚科と形成外科、どちらで治療できる?
粉瘤は皮膚の下にできる良性腫瘍のため、皮膚科でも形成外科でも治療が可能です。
- 皮膚科では
粉瘤を含む皮膚疾患全般に対応し、炎症時の薬の処方や切開排膿も行います。 - 形成外科では
縫合技術や傷跡のコントロールに長けており、粉瘤の袋を丁寧に取り切る手術を得意とします。
当院では、粉瘤の状態(炎症の有無、部位、大きさ)を踏まえ、最適なタイミング・方法での治療をご提案しています。
再発を防ぐために大切なのは“袋を取り切ること”
粉瘤は、皮膚の下にできた袋(嚢腫)の中に角質や皮脂が溜まって大きくなる疾患です。
そのため、中身だけを押し出したり、炎症を一時的に落ち着かせるだけでは再発を防ぐことはできません。
袋そのものが皮膚の中に残っている限り、同じ場所で再び粉瘤ができてしまう可能性があります。
再発を防ぐためには、手術で袋をしっかりと取り除くことが重要です。
ただし、粉瘤の大きさや炎症の程度、深さによっては袋が破れている場合もあり、そのようなケースでは再発リスクが高まることがあります。
当院では、粉瘤の状態を丁寧に確認し、再発リスクをできる限り抑えられるように適切な方法を選択しています。
初診から術後のフォローまで“一貫して任せられる”医院だと安心
粉瘤の治療は、診察・手術・術後のケアまで複数の工程があります。そのため、初診から術後のフォローまで継続して対応できるクリニックを選ぶことが、安心して治療を受けるための大切なポイントです。
当院では、粉瘤かどうかの診断から、手術日程の調整、術後の経過観察・抜糸まで、一連の流れを院内で対応しています。
同じ医師が継続して経過を見ていくため、症状の変化にも気づきやすく、「何かあったときにすぐ相談できる」という安心感につながります。
手術後は、傷の状態や日常生活で気をつけたいポイントを丁寧にお伝えし、必要に応じて再診や処置を行っています。
粉瘤の状態によって治療計画が異なるため、患者さまの肌の状態や経過を踏まえながら、無理のない安全な流れで治療を進めていくことを大切にしています。
術後のフォローまで含めて任せられるクリニックを選ぶことで、再発や傷のトラブルにも早期に気づきやすく、治療全体の満足度が高まります。
粉瘤を早期に受診すべき理由

粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋ができ、その中に角質や皮脂が溜まって膨らむ良性の腫瘍です。
放置するとゆっくり大きくなるだけでなく、炎症を起こして強い痛みを伴うこともあります。
とくに背中・首・顔などは気づかないうちに悪化しやすいため、早めの受診が非常に大切です。
ここでは、粉瘤を早いうちに受診したほうが良い理由を、わかりやすくまとめて解説します。
炎症が強くなると痛みが急激に増すため
粉瘤は、袋の中に細菌が入りやすく、炎症を起こすと赤く腫れ、熱感を伴い、触れるだけで痛みが出ることがあります。
膿が溜まってしまうと、日常生活にも支障が出るほど強い痛みとなり、手術のタイミングを調整しなければならない場合もあります。
炎症が軽いうちに受診することで、治療の選択肢が広がり、負担の少ない治療が可能になります。
炎症を繰り返すほど傷跡が残りやすくなるため
何度も腫れたり破れたりすると、周囲の組織が硬くなり、手術後の傷跡が残りやすくなることがあります。
炎症が起きる前、あるいは軽度のうちに治療を行うことで、皮膚への負担を抑え、術後の経過も整えやすくなります。
費用負担が軽く済むケースが多いため
粉瘤は原則として保険適用で治療できますが、炎症が強くなると、
- 切開排膿
- 抗生剤
- 再診の回数
など、追加の処置が必要になることがあります。
炎症が起きる前に治療ができれば、治療の工程が少なくなるため費用面でも負担が軽く済む場合が多くなります。
適切なタイミングで安全に手術できるため
炎症が強い状態では袋が破れやすく、すぐに袋ごと取り切る手術が難しいことがあります。
そのため、まず炎症を落ち着かせ、後日あらためて手術を行う必要もあります。
粉瘤の状態を診察したうえで、「安全に袋を取り切るためのベストなタイミング」を判断することが重要です。
当院では、粉瘤の炎症の度合いや皮膚の状態を丁寧に確認し、
無理なく安全に治療を進められるよう調整しています。
まとめ|粉瘤の手術費用は状態によって変わる。まずは医師へ相談を
粉瘤は、皮膚の下に袋ができて大きくなる良性の腫瘍で、自然に消えることはなく、状態によっては炎症を起こして強い痛みを伴うこともあります。
手術費用は、粉瘤の部位(露出部・非露出部)、大きさ、炎症の有無、術式によって大きく変わるため、まずは医師が粉瘤の状態をしっかり確認することが大切です。
粉瘤の手術は保険適用で行えるため、過度に費用面を心配する必要はありませんが、炎症を起こす前に受診したほうが負担が軽くなるケースもあります。
いわもと皮フ科クリニックでは、診察・手術・術後のフォローまで一貫して対応しており、
粉瘤の状態に応じて適切なタイミング・方法をご提案しています。
「粉瘤かもしれない」
「最近しこりが大きくなってきた」
「炎症を繰り返していて不安」
といった場合は、早めに受診していただくことで、治療選択の幅が広がり、痛みや負担を抑えた治療につながります。
不安なことや気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。
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