シミ取りレーザーのダウンタイムは何日?経過・かさぶた・色素沈着を皮膚科専門医が解説
2026/08/18

「シミ取りレーザーを受けたいけれど、かさぶたはどのくらいで取れるのだろう」「仕事を休まないといけないのだろうか」。シミ取り治療を検討されている方から、最も多くいただくのがダウンタイムに関するご質問です。
シミ取りレーザーは、照射して終わりの治療ではありません。照射後にかさぶたができ、それが自然に取れ、新しい皮膚に入れ替わるまでの経過をたどって、はじめて効果が現れます。この経過を知らないまま治療を受けると、「かさぶたが黒くて驚いた」「一度濃くなったように見えて不安になった」と感じてしまうことがあります。
この記事では、辻堂駅前のいわもと皮フ科クリニックが、シミ取りレーザー後の経過を日数ごとに解説します。かさぶたの扱い方、色素沈着が起こる理由、ダウンタイムを短くするためのケアまで、皮膚科専門医の視点でお伝えします。
【目次】
シミ取りレーザーのダウンタイムはどのくらい?

シミ取りレーザーのダウンタイムは、治療の種類によって異なります。当院で行っている治療の目安は次のとおりです。
治療別のダウンタイムの目安
・ピコスポット(気になるシミをピンポイントで照射):約1〜2週間
・ピコトーニング(顔全体に低出力で照射):ほとんどなし
・ピコフラクショナル(肌質改善を目的とした照射):数日程度の赤み
・ピコダブル(トーニングとフラクショナルの組み合わせ):数日程度の赤み
かさぶたができるのは、シミをピンポイントで狙うピコスポットです。顔全体に照射するピコトーニングやピコフラクショナルでは、かさぶたはできません。
従来のレーザーと比べて短くなっています
従来のQスイッチレーザーは、熱でメラニン色素を破壊する仕組みのため、周囲の皮膚にも熱が伝わり、厚いかさぶたができやすい治療でした。そのため、テープで患部を保護する期間が2週間以上必要になることも珍しくありませんでした。
当院で導入しているピコレーザー(ピコシュア)は、1兆分の1秒という極めて短い時間で照射することで、熱ではなく衝撃波によってメラニン色素を細かく砕きます。周囲の皮膚への熱ダメージが少ないため、かさぶたが薄く、原則としてテープ保護は不要です。照射直後からメイクをしていただくことも可能です。
シミ取りレーザー後の経過【日数別】

ピコスポットで気になるシミを照射した場合の、一般的な経過をご説明します。なお、経過には個人差があり、シミの深さや大きさ、体質によって変わります。
施術直後:赤みと軽い腫れ
照射した部分が赤くなり、少し盛り上がったように見えることがあります。輪ゴムで軽く弾かれたような感覚が残ることもありますが、多くの場合は数時間から半日程度で落ち着きます。
この日からメイクは可能ですが、患部を強くこすらないようご注意ください。
1〜3日目:シミが濃くなったように見える
照射した部分が、治療前より濃く見える時期です。「失敗したのでは」と不安になる方が多いのですが、これは砕かれたメラニン色素が皮膚の表面に浮き上がってきている状態で、正常な反応です。
この時期に薄いかさぶたが形成され始めます。
4〜7日目:かさぶたが安定する
かさぶたがしっかりと形成され、色は黒っぽい茶色になります。乾燥して端の方から浮いてくることもありますが、この段階ではまだ剥がさないでください。
洗顔や入浴は通常どおり行えます。ゴシゴシとこすらず、泡でやさしく洗うようにしてください。
7〜14日目:かさぶたが自然に取れる
多くの場合、1週間から2週間程度で、かさぶたが自然に剥がれ落ちます。部位によって差があり、顔は比較的早く、手の甲など皮膚が厚い部位では時間がかかる傾向があります。
かさぶたが取れた直後の皮膚は、うっすらとピンク色をしています。生まれたばかりの新しい皮膚で非常にデリケートなため、紫外線対策と保湿が特に重要になる時期です。
1〜3か月後:肌の色になじんでいく
ピンク色だった部分が、徐々に周囲の肌の色になじんでいきます。この間に一時的に茶色くなることがありますが、これは炎症後色素沈着と呼ばれる反応で、多くの場合は数か月かけて薄くなっていきます。
シミの状態によっては、1回の治療で取りきれず、複数回の照射が必要になることもあります。
かさぶたについてよくある疑問
かさぶたは何日で取れますか?
顔の場合、おおむね7日から14日程度が目安です。ただし、シミの深さや大きさ、照射部位によって変わります。首や手の甲、体の部位は顔より時間がかかる傾向があります。
かさぶたにならないのですが、効果がないのでしょうか?
かさぶたができないこともありますが、効果がないわけではありません。ピコレーザーは熱ダメージが少ないため、シミが浅い場合や照射出力によっては、目立つかさぶたを作らずに色素が排出されていくことがあります。
また、ピコトーニングのように顔全体へ低出力で照射する治療では、そもそもかさぶたはできません。かさぶたの有無で効果を判断せず、経過を見ながら医師にご相談ください。
かさぶたが黒いのですが大丈夫でしょうか?
照射後のかさぶたは、黒色から黒褐色になるのが一般的です。メラニン色素を含んだ表皮が乾燥して固まったもので、異常ではありません。時間の経過とともに自然に剥がれ落ちます。
かさぶたを無理に剥がすとどうなりますか?
自然に取れる前に剥がしてしまうと、傷跡が残ったり、色素沈着が強く出たりする原因になります。かゆみを感じることもありますが、触らずにお待ちください。
洗顔時やタオルで拭くときに引っかけてしまうことがあるため、この時期は特にやさしく扱うことを心がけてください。
施術後に起こりうる反応とリスク
シミ取りレーザーは比較的リスクの少ない治療ですが、次のような反応が生じることがあります。
炎症後色素沈着(PIH)
かさぶたが取れた後、数週間から数か月にわたって、照射部位が茶色くなることがあります。レーザーの刺激によって一時的にメラニンが多く作られるために起こる反応で、多くの場合は時間の経過とともに薄くなっていきます。
紫外線を浴びると濃くなりやすいため、日焼け止めの使用が重要です。症状が続く場合は、内服薬や外用薬での対応をご提案することがあります。
赤み・ヒリヒリ感
照射直後から数日間、赤みやヒリヒリとした感覚が続くことがあります。多くは一時的なもので、自然に落ち着きます。
白斑・シミの再発
まれに、照射部位の色が抜けて白く見えることがあります。また、体質や紫外線の影響により、治療した部位に再びシミが現れることもあります。
こうしたリスクを抑えるためにも、医師がシミの種類を正確に見極めたうえで、適切な出力を選ぶことが重要です。
ダウンタイムを短くするためのアフターケア

紫外線対策を徹底する
照射後の皮膚は紫外線の影響を受けやすい状態です。日焼け止めをこまめに塗り直し、日傘や帽子も併用してください。紫外線対策を怠ると、色素沈着が強く出たり、長引いたりする原因になります。
保湿を続ける
乾燥はかさぶたの治りを遅らせ、かゆみの原因にもなります。低刺激の保湿剤で、朝晩しっかりと保湿してください。
こすらない
洗顔、タオルで拭くとき、化粧をするときなど、無意識に患部をこすってしまうことがあります。摩擦は色素沈着の原因になるため、この時期は特に意識してやさしく扱ってください。
メイク・洗顔・入浴について
・メイク:照射当日から可能です。患部を強くこすらないようご注意ください
・洗顔:当日から可能です。泡でやさしく洗ってください
・入浴:当日から可能です。長時間の入浴やサウナは、赤みが強く出ることがあるため数日は控えてください
・運動:軽い運動は問題ありませんが、汗を大量にかく運動は数日控えることをおすすめします
当院のシミ取り治療と料金
当院では、米国サイノシュア社のピコレーザー「ピコシュア」を導入しています。厚生労働省の薬事承認と米国FDAのクリアランスを取得した医療機器で、シミの状態に合わせて照射方法を使い分けています。
ピコスポット治療
| 1個(〜5mm) | 5,500円 |
| 1個(6mm〜1cm) | 11,000円 |
| 1個(1.1cm〜2cm) | 16,500円 |
| 1個(2.1cm〜) | 22,000円 |
| 〜5個 | 39,600円 |
| 〜10個 | 77,000円 |
| シミ取り放題 | 99,800円 |
ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコダブル
| ピコトーニング 1回 | 19,800円 |
| ピコトーニング 5回コース | 82,500円 |
| ピコフラクショナル 1回 | 22,000円 |
| ピコフラクショナル 5回コース | 99,000円 |
| ピコダブル 1回 | 27,500円 |
| ピコダブル 5回コース | 110,000円 |
| ピコダブル 初回トライアル | 16,500円(通常27,500円) |
いずれも自費診療となります。表示価格は税込です。
よくあるご質問

Q. 施術後、いつから仕事に行けますか?
A. 当院のピコレーザーは原則としてテープ保護が不要で、照射当日からメイクをしていただけます。そのため、翌日からの通常勤務に支障が出ることはほとんどありません。ただし、かさぶたができる期間はコンシーラーなどで隠していただく形になります。
Q. 何回くらいで消えますか?
A. シミの種類や深さによって異なります。境界のはっきりした老人性色素斑であれば1回で改善が期待できることもありますが、深い部分にあるシミでは複数回の照射が必要になります。診察時に目安をお伝えいたします。
Q. 治療は痛いですか?
A. 輪ゴムで軽く弾かれたようなパチッとした痛みがあります。我慢できる程度であることが多く、麻酔なしで受けられる方がほとんどです。
Q. 肝斑があると言われましたが、シミ取りレーザーは受けられますか?
A. 強い出力で照射するスポット治療は、肝斑を悪化させるリスクがあるため推奨しておりません。肝斑には内服薬やピコトーニング、ゼオスキンなどをご提案しています。診察でシミの種類を正確に見極めたうえで、適した治療をご案内いたします。
まとめ
シミ取りレーザーのダウンタイムは、ピコスポットの場合でおおむね1〜2週間です。照射後にシミが濃く見えたり、黒いかさぶたができたりしますが、いずれも正常な経過です。
経過を左右するのは、かさぶたを無理に剥がさないこと、そして紫外線対策と保湿を続けることです。この2点を守っていただくことで、色素沈着のリスクを抑えることができます。
当院は辻堂駅から徒歩1分で、皮膚科専門医がシミの種類を見極めたうえで治療をご提案しています。シミが気になる方、他院での治療で改善しなかった方も、お気軽にご相談ください。
シミ治療の詳細はシミのページ、シミ取り放題についてはシミ取り放題の費用に関するコラムもあわせてご覧ください。
執筆者
